Diols
MPD
CAS No. 4457-71-0MPD(3-メチル-1,5-ペンタンジオール)は、1,6-ヘキサンジオールと異性体の関係にあるジオールです。 その中心にあるメチル基の影響により非結晶性を示し、ポリウレタンに高い柔軟性、幅広い相溶性、透明性といった特長を付与します。
ND
CAS No. 3937-56-2ND(1,9-ノナンジオール)は直鎖アルキル基をもつC9ジオールです。 鎖長が長いため融点が比較的高めですが、60℃粘度はアセトンと同等です。
特長
■MPD
低粘度
常温液状であり低粘度であることから、使用時のハンドリング性が向上します。
耐加水分解性
疎水性に優れることで、ポリウレタンの加水分解を抑制します。
■ND
適度な結晶性
適度に配向(結晶性)を乱すことで、ポリウレタンに強度と柔軟性を付与します。
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左:MPD 常温
右:ND 60℃加温後
耐加水分解性(MPD)
MPDを原料としたポリエステルポリオールから製造されるポリウレタン樹脂は、MPDの含有量が少量であっても高い耐加水分解性を示します。
適度な結晶性(ND)
炭素数が偶数のジオールと比較して分子鎖が配向しにくくなり、結晶性が適度に抑制されるため融点が下がります。
適度な結晶性により樹脂に強度と柔軟性を付与し、透明性も向上します。
用途展開
MPD
- ポリウレタン原料(ポリオール、鎖伸長剤)
- 溶剤
- アクリレートモノマー
ND
- ポリウレタン原料(ポリオール、鎖伸長剤)
- ポリエステル樹脂
- アクリレートモノマー