<クラレポリオール>とは、MPD(3-メチル-1,5-ペンタンジオール)由来のポリエステル/カーボネートポリオールであり、主にポリウレタン原料として用いられます。
MPD系ポリオールは骨格に含むMPDのメチル分岐により非結晶性を示し、その多くは常温で液状、低粘度です。
ポリエステルポリオールはMPD/アジピン酸のタイプで分子量500~6000、ポリカーボネートポリオールは分子量500~3000と、低分子量から高分子量まで幅広く対応しています。
タイプ |
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ポリエステルポリオール |
ポリカーボネートポリオール |
組成 | 分子量 |
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MPD / アジピン酸 | 500-6,000 |
MPD / テレフタル酸 | 500-2,000 |
MPD / イソフタル酸 | 500-2,000 |
MPD / セバシン酸 | 1,000-2,000 |
MPD / TMP / アジピン酸 | 500-3,000 |
MPD / 1.6-ヘキサンジオール | 500-3,000 |

左: MPDアジペート 分子量2,000
右: ポリブタンジオールアジペート
分子量2,000
MPD系ポリオールの特徴は、その柔軟性です。下図に示した通り、汎用のポリオールを使用したポリウレタンと比較し、強靭さと柔軟性を併せもつポリウレタンを実現できます。
用途例
- ポリエステルポリオール
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- アジピン酸系:
- 印刷インキ、合成皮革、
塗料、TPU(熱可塑性ウレタン) - テレフタル酸系:
- 接着剤、塗料、PUD(水系ウレタン)
- セバシン酸系:
- エラストマー、TPU
- ポリカーボネートポリオール
- 合成皮革、電子材料、塗料、
ウレタンフィルム